FIA-F4富士大会公式予選レポート

荒川麟がトップタイムも無念のペナルティー
第1戦では木村偉織、第2戦では小出峻がPPに

いよいよ迎えた2021年シーズンのFIA-F4選手権。そのシーズン最初の公式予選が、5月3日午前8時15分から30分間で行われた。
 前日のトレーニング走行同様、ドライコンディションで行われたこのセッション、まずはコースイン開始と同時に、31台のマシンがいっせいにコースに飛び出し、ゆっくりとタイヤに熱を入れていく。

 上位陣のタイムが上がり始めたのは3周目あたりから。午前8時21分には野中誠太が1分47秒120でモニターの首位に立つと、これに奥住慈英、岩澤優吾、荒川麟、伊東黎明らが続いていく。さらに翌4周目には46秒台の攻防に移行、そして5周目に入ると、荒川が口火を切る形で1分45秒958を刻み、争いは45秒台へ突入して行った。

 開始10分を過ぎると、45秒台に入るマシンが続出。午前8時25分には野中が1分45秒956でトップに立ち、これに奥住が1分45秒964で追随。間髪を入れず小出峻が1分45秒959、木村偉織が1分45秒658、太田格之進が1分45秒858をマークするなど、トップ6は45秒台に。続く7周目に入るとタイムアップはより顕著となり、野中が1分45秒847で3番手、荒川が1分45秒667で2番手、伊東が1分45秒746で3番手、小出が1分45秒739で3番手と、僅差の上位陣は目まぐるしくオーダーを入れ替える。

 午前8時30分、開始15分と折り返し地点を迎えたところで、多くの上位陣がクールダウンを入れ、翌9周目。荒川が1分45秒594で再び首位浮上を果たすが、すぐさま小出が1分45秒526で逆転。木村も1分45秒640で3番手につける一方、この時点で4番手につけていた伊東は10周でアタックを切り上げピットへと向かうなど、戦略が別れる場面も。
 しかし、セッション後半も伊東以外のドライバーはアタックを続け、午前8時34分には荒川が1分45秒407で再逆転しトップに。午前8時37分には木村が1分45秒470で2番手浮上を果たすと、野中が1分45秒502、小出が1分45秒500を刻むなど、接戦が続いたが、これ以降大幅なタイムアップやベストラップ更新を果たすドライバーは減り、ほぼ上位陣のオーダーが固まることに。

 この結果、午前8時45分にチェッカーが提示され、第1戦のトップタイムは荒川が奪い、木村、小出、野中、伊東、太田がトップ6。さらにセカンドベストで決まる第2戦では小出がポールポジションを手にし、野中、木村、荒川、太田、そして清水英志郎がトップ6となった。ところが、予選終了後トップタイムを刻んだ荒川に、複数回の4輪脱輪があったとして7グリッド降格のペナルティーが科せられることに。このため、予選結果としては荒川のトップタイムは変わらないものの、第1戦の上位グリッドには木村、小出、野中、伊東、太田、清水が並ぶこととなる。

 また、40歳以上のジェントルマンドライバーを対象とするインディペンデントカップには11台がエントリー。この予選では序盤HIROBONが1分48秒954でクラス首位につけていたが、DRAGONが4周目にマークした1分48秒174でクラストップタイムに。しかし、午前8時30分には齋藤真紀雄が1分47秒478でDRAGONを逆転。このまま終盤まで齋藤が首位をキープし、首位のまま齋藤は早めにアタックを打ち切ったが、最後までアタックを続けていたDRAGONがファイナルラップに1分47秒474をマークし大逆転に成功し、結局第1戦、第2戦ともにダブルポールを獲得。両レースともに齋藤が2番手、HIROBONが3番手につける結果となった。