FIA-F4富士大会第1戦決勝レポート

PPから逃げ切った木村偉織がシリーズ初優勝!
小出、野中が表彰台。IND-CはDRAGONが逆転

お昼のピットビューイングが終わり、13時05分のコースイン開始となった2021年のFIA-F4選手権シリーズ開幕戦。31台のマシンがダミーグリッドに着き、13時20分にポールポジションスタートとなった木村偉織を先頭にフォーメーションラップがスタートした。
 午前の公式予選では荒川麟がトップタイムをマークも、複数回の四輪脱輪があったために7グリッド降格となり8番手スタートに。このため木村、小出峻が最前列にならび、2列目には野中誠太、伊東黎明、3列目に太田格之進、清水英志郎、4列目に奥住慈英、そして荒川と続くこととなった。

 1周のフォーメーションラップを終え、13時24分にレッドシグナルが消灯し14周の第1戦決勝がスタート。PPの木村、3番グリッドの野中の動き出しよりも、2番手スタートの小出、さらには伊東、太田の反応が優ったように見えたが、1コーナーまでの加速で辛くも木村が小出を抑えてトップに立ち、3番手には伊東を抑えて野中がつける。このトップ3の背後で4番手を争う伊東と太田だったが、ヘアピンで太田が伊東をとらえて4番手に浮上することに。
 こうしてオープニングラップを終え、木村、小出、野中、太田、伊東、清水英志郎がトップ6となり、奥住、小川颯太、荒川、岩澤優吾までがトップ10というオーダーに。

 コンマ数秒差で拮抗した攻防を続ける上位陣だったが、5周目の1コーナーで4番手の太田に伊東が仕掛けるも、太田は逆転を許さず。逆にこの争いのためにこの周ペースの鈍った伊東には清水英志郎が肉薄。続く6周目の1コーナーで伊東に並びかけた清水が、ヘアピンで伊東をオーバーテイクし5番手にポジションを上げる。
 また、続く7周目には2周目に小川をとらえ8番手にポジションを戻していた荒川が奥住を攻略し7番手に浮上を果たし、このあたりからトップ4と5番手清水との間が徐々に開き、その清水から伊東、荒川、奥住までの4台がひとつの集団となっていった。この5番手争いの集団の中では、11周目に伊東と荒川の攻防が激化し、ダンロップコーナーへのアプローチで荒川が伊東をパスし6番手に。さらに12周目には奥住も伊東をとらえ7番手に。一方の伊東は8番手に後退を余儀なくされる。

 こうした背後の攻防をよそにトップの木村、これを追う小出、野中、太田の4台は膠着状態のまま終盤に。結局最後には僅かに小出の射程距離から抜け出した木村がそのまま逃げ切ってガッツポーズで初優勝! 惜しくも一歩届かなかった小出が2位、3位には野中が入り、太田、清水、荒川が4〜6位でのフィニッシュとなった。



 一方インディペンデントカップでは、クラスポールのDRAGONがスタートでややポジションを下げ、代わって首位に躍り出たのはHIROBON。これがFIA-F4初レースとなるHIROBONは、SFLでも活躍しているDRAGON、さらには昨年富士で2勝をマークしている齋藤真紀雄らを抑えてクラストップをひた走るが、3周目に齋藤は吉村渉と接触しフロントウイングにダメージを負って、その後リタイアしてしまう。
 その後トップを死守していたHIROBONだったが、徐々にDRAGONが間合いを詰めて行き、12周目の1コーナーではDRAGONがHIROBONの前に。しかし、立ち上がりで再びHIROBONが逆転に成功し、僅差のまま2台は13周目に突入。
 この13周目の1コーナーで再びHIROBONのアウトから並びかけたDRAGONは、コカコーラコーナーでついにHIROBONを逆転しクラストップに。そのまま残り2周を逃げ切ったDRAGONがインディペンデントカップを制し、HIROBONは惜しくも2位。3位には最終ラップで井出靖司を逆転した近藤善嗣が入った。