FIA-F4もてぎ大会第5戦決勝レポート

野中誠太が伊東黎明を逆転、連勝で今季2勝目!
3位に太田格之進、IND-Cは鳥羽豊が今季初優勝

  SUPER GTの公式練習等の走行が終わった午後零時15分、FIA-F4選手権第5戦の決勝フォーメーションラップがスタートした。朝の公式予選からは天候も回復、真夏を思わせる日差しが照り付け、大きく気温・路温が上昇した中での13周の戦いとなった。

 34台のマシンによるフォーメーションが終わり、レッドシグナルが消えると、各車いっせいにスタートを切ったが、SUPER GT走行後とあってグリッド上の路面はかなりベタついており、そんな路面に食われて回転が落ちてしまったか、初のPPからロケットスタートを望んでいた伊東黎明の動きだしは今ひとつ。代わってイン側の2番グリッドからスタートした野中誠太が1コーナーまでに楽々トップを奪い、1コーナーを制することに。伊東、木村偉織、太田格之進、松澤亮佑らが野中に続くこととなったが、3コーナーへのアプローチで伊東に並びかけた木村が、3〜4コーナーでわずかにコースオフしてしまい、太田の先行を許してしまう。その背後では好スタートでポジションを上げた小出峻が、S字入り口で松澤を捕らえて5番手に浮上。このため、オープニングラップを終えた段階でのトップ6は野中、伊東、太田、木村、小出、そして松澤となった。

 トップに立った野中は、1周目にコンマ6秒のマージンを2番手以下につけると、じりじりとその差を開いていく。一方、初優勝を目指して野中に食らいついていきたい2番手の伊東だったが、その背後には僅差で太田らが続いており、背後も気遣ってか思うようにペースが上げられず、結果的に野中が周回ごとにギャップを拡大していく展開となっていく。伊東以下、太田、木村、小出はコンマ数秒差で連なり、その背後では松澤に荒川麟がプレッシャーを掛け、4周目に荒川が6番手を奪い取る。7番手に後退した松澤は、さらにその周のうちに清水英志郎、奥住慈英の後塵を拝して9番手にまでドロップしてしまう。

 4周目、トップの野中は1分58秒362のファステストラップを刻み、ギャップを1秒8とするが、そこからさらに後続を突き放し、完全な独走体勢に持ち込むと、そのまま6秒差をつけて危なげなく13周を逃げ切り、連勝での今季2勝目をマークするとともに、このレースのべストラップ順で決まる第7戦のグリッドでもPPを確保する、完璧な勝利を刻むこととなった。

 この野中の背後では、終盤まで団子状態のバトルが続いたが、伊東も粘り、太田の攻勢を凌ぎ続ける。この結果、伊東は2位で初表彰台を獲得。3位には太田が入ったが、10周目に小出を捕らえて5番手に浮上していた荒川が、ファイナルラップのS字入り口で木村のインを突き、ポジションアップ。表彰台にこそ届かなかったが、4位でのフィニッシュとなり、木村、清水が5〜6位となった。

 なお、インディペンデントカップでは、クラスポールのスタートから鳥羽豊がトップをキープ。2番手には好スタートのHIROBONが浮上し、DRAGON、佐藤セルゲイビッチ、齋藤真紀雄らが続いたが、6周目に他車との接触でDRAGONがリタイアを喫してしまい、3番手には佐藤が浮上することとなった。
 しかし、12周目のヘアピンでコース上でスピンした車両を避けるタイミングで、アウト側のラインを採った佐藤に対し、イン側を選択した齋藤が運を味方に3番手を奪取する。
 レースは安定したペースで周回を重ねた鳥羽が4秒差で逃げ切り、今季初優勝。2位にHIROBON、3位に齋藤が入ることとなった。