FIA-F4菅生大会第10戦決勝レポート

レースリードの木村偉織にまさかのペナルティー
伊東黎明が初優勝! DRAGONがIND-C制す

 爽やかな秋晴れとなった9月12日(日)のスポーツランドSUGO。オンタイムの午前9時にフォーメーションラップが始まったFIA-F4選手権第10戦は、昨日同様33台のマシンが出走して行われた。

 昨日行われた第8戦決勝中のベストラップによって決定された第10戦のグリッドは、第9戦を制してポイントランキング首位に並んで波に乗る木村偉織がポールシッター。2番グリッドには今回安定した速さを見せている伊東黎明が続き、第8戦のウイナー小出峻、優勝回数の差でポイントリーダーを守る野中誠太が2列目、そして3列目には荒川麟、松澤亮佑、4列目には元嶋成弥、奥住慈英といった顔ぶれが上位に並ぶこととなった。

 1周のフォーメーションラップを終え、午前9時03分にレッドシグナルが消灯。トップの木村は好スタートで1コーナーを首位のままクリアし、伊東、小出、野中が続いたが、その背後では松澤と荒川が並走しており、3コーナーで荒川が前に。これに元嶋、奥住、さらに太田格之進、大滝拓也が連なっていった。

 オープニングラップを終え、木村はコンマ5秒差でトップをキープ。伊東、小出、野中が続き、1コーナーで荒川にアウトから並びかけた松澤だったが、アウト側に僅かにコースオフしてしまい、逆に背後の元嶋に先行され7番手に後退。また、2周目の1コーナーでは太田が奥住を捕らえて8番手にポジションを上げる。
 こうした順位変動は起こるものの、大きな波乱なく序盤戦は進むかと思われたが、慶原克律がS字でスピンアウトしグリーンにマシンを止めたため、昨日の第9戦同様にセーフティーカーが導入されることに。

 セーフティーカーは7周目に消灯、8周目からリスタート。トップの木村は昨日同様、うまくリスタートを決めて2番手の伊東から首位の座を守ることに成功。その後方では、馬の背への進入で太田が松澤をパスし7番手に浮上する一方、太田に次いで松澤に並びかけようとした奥住がコースオフし11番手にポジションを下げる。
 しかし、リスタート直後から激しい攻防が展開される中、モニターに衝撃的なテロップが入る。トップ木村に最初のスタート時にジャンプスタートがあったとして、ドライブスルーペナルティーが科せられたのだ。これで2番手を走る伊東に初優勝の可能性が高まることに。

 10周目、4コーナーへのアプローチで小出を攻略した野中が3番手に浮上。トップの木村は11周目終わりにピットインし、ドライブスルーを消化しコースに復帰するが、29番手あたりにまでドロップ、シリーズを考えると痛すぎる展開となってしまう。

 こうして12周目、ラップリーダーとなった伊東は、その時点で2番手野中に1秒8差。さらに3番手となった小出と野中のギャップは1秒5と、初優勝に向け周回を重ねる伊東にとっては楽な展開となるかと思われたが、2番手となった野中が毎周のようにファステストラップを叩き出しながら、伊東との間合いを詰め始める。伊東もペースを上げるものの、終盤に向けトップ2のギャップは詰まっていくことに。

 しかし、24秒台を連発した野中の追い上げも届かず、伊東は17周を走りきってトップチェッカー。4代目チャレンジドライバーとして参戦2年目の伊東が、ついに初優勝を飾った。優勝こそ逃すも、野中は2位で再び単独でのポイントリーダーに。3位には小出が入り、この菅生大会での3レースすべてで表彰台に上がる活躍を見せた。
 4〜6位には荒川、元嶋、太田が入り、岩澤優吾、松澤、大滝、清水英志郎までがトップ10となった。

 一方インディペンデントカップでは、連勝中の鳥羽豊がポールから好スタート。DRAGON、HIROBONを抑えてホールショットを奪ったが、オープニングラップの4コーナーで鳥羽が他車と交錯して4コーナー立ち上がりで失速してしまうが、この機を逃さず、背後につけていたDRAGONとHIROBONが鳥羽をかわして前に出て、インディペンデントカップのトップ3は、いきなりDRAGON、HIROBON、鳥羽というオーダーに。4番手以降には齋藤真紀雄、仲尾恵史、近藤善嗣らが続いたが、3番手鳥羽との間には他クラスの車両がおり、徐々にトップ3が抜け出していく。

 トップに立ったDRAGONは、セーフティーカー明けのリスタートも決め、HIROBONとのギャップを広げつつあったが、11周目に鳥羽がHIROBONを攻略し2番手に浮上すると、トップ2台のギャップは1周あたりコンマ3秒ほど縮まっていくと、ラスト3周はほぼテール・トゥ・ノーズに。

 しかし、DRAGONは要所を締めて鳥羽の逆襲を許さず、逃げ切って開幕戦以来となる今季2勝目をマーク。鳥羽、HIROBONが2〜3位と、今大会の3戦は順位こそ変われど同じ3人が表彰台に上がることとなった。4〜6位には齋藤、仲尾、佐藤セルゲイビッチが続く結果となった。