FIA-F4もてぎ大会第11戦決勝レポート

逆転で木村偉織が今季4勝目をマーク!
荒川、太田が2〜3位、IND-Cは鳥羽が凱歌

 朝の予選から約4時間が経過、暖かな日差しの下、やや気温の上昇した午後1時20分、第11戦決勝のフォーメーションラップがスタート。予選同様に34台のマシンがいっせいにスタートを切ったが、1周を終えて各車がグリッドに着いた頃、吉村渉が駆動系トラブルに見舞われてスタートできず、いったんスタートはディレイに。
 このため、フォーメーションラップがやり直しとなり、13周から12周に1周減算されることとなった第11戦決勝は、午後1時30分にレッドシグナルが消灯した。

 初のポールスタートとなった荒川麟がまずまずのスタートを決めた一方、2番手スタートの木村偉織はやや出遅れ、3番グリッドの奥住慈英、さらには好スタートを決めた4番グリッドの野中誠太のプレッシャーを受ける形となり、1〜2コーナーで3番手に浮上した野中が、3コーナーで2番手の木村に並びかける格好となったが、両者は3〜4コーナー間で交錯したか、野中がわずかにコースオフ。これで立ち上がりスピードの鈍った野中は、いったんかわした奥住、さらには太田格之進にも先行されてしまう。

 オープニングラップを終え、トップは荒川。1秒1差の2番手に木村が続き、以下僅差で奥住、太田、野中、小川颯太、さらには元嶋成弥、岩澤優吾、大滝拓也、清水英志郎がトップ10に。トップの荒川としては逃げたいところだが、序盤は2番手木村の方がペースが良く、ギャップは1秒前後で推移する一方、その背後ではペースの上がらない3番手の太田に野中が度々仕掛けるなど、序盤から上位陣では激しいバトルが展開される。
 ところが、こうした上位陣の攻防の中、4周目の5コーナーでSYUJIと交錯した中島功がグラベルストップ。このためセーフティーカーが導入されることに。

 しかし、このセーフティーカーは僅か1周で終わり、5周終了時にレースはリスタート。このリスタートで荒川との間合いをうまく詰めた木村は、コース前半からトップ荒川に猛攻を仕掛け、ついに90度コーナー立ち上がりで木村が荒川を逆転しトップに浮上、さらに奥住までもが荒川の前に出る。
 一気に3番手に後退した荒川だったが、7周目の1〜2コーナーで奥住を再逆転、2番手にポジションをひとつ戻すと前を行く木村を追走する。3番手に後退した奥住には、太田が仕掛け、V字コーナーではいったん太田が前に出るが、奥住も負けじと追撃し、両者はもつれ合うように8周目に突入も、2コーナー立ち上がりで太田に奥住が追突。これで奥住は野中、小川の先行を許し6番手に後退。さらにその後方で8番手を争っていた清水と岩澤が130R進入でからみ、2台そろってコースアウトしグラベルストップとなってしまう。

 やや荒れた展開となる中、トップの木村は安定したペースで周回。2番手の荒川もファステストラップを刻みつつ、じりじりと木村に詰め寄るものの、再逆転には至らず、そのまま12周を走り切って木村がトップチェッカー。2番手に荒川、3番手に太田が入り、以下野中、奥住、小川が4〜6番手でフィニッシュとなった。

一方、インディペンデントカップではポールポジションスタートの鳥羽豊がオープニングラップの攻防の中でポジションを下げ、代わってレースをリードしたのは佐藤セルゲイビッチ。2番手にDRAGONが続き、鳥羽は間に他クラスの車両を挟み、3番手まで後退する。
 そこからしばらく、セーフティーカーが退出後もオーダーに変化はなく、佐藤を僅差でDRAGONが追走、少しギャップを置いて鳥羽が続く展開となっていたが、10周目1台をかわしてDRAGONの背後についた鳥羽は、11周目にDRAGONを攻略。さらにファイナルラップにトップ佐藤をオーバーテイクし、見事逆転でトップチェッカーを受け、今季5勝目をもぎ取ることに。佐藤、DRAGONが2〜3番手となったが、ポイントリーダーのHIROBONは、オープニングラップのヘアピン立ち上がりでスピンを喫し最後尾まで後退、追い上げるも6位となり、ここまで続けてきた全戦表彰台獲得がついにストップすることとなっている。