FIA-F4もてぎ大会第12戦決勝レポート

荒川麟がポール・トゥ・ウインで今季2勝目!
太田、奥住が表彰台、鳥羽がIND-Cで連勝飾る

 激しい攻防となった第11戦から一夜明け、11月7日(日)もそれなりの冷え込みを見せるも、ピンと張り詰めたような空気感のある爽やかな朝となった。午前8時40分にコースイン開始となった第12戦決勝には、昨日第11戦の決勝スタート直前に駆動系トラブルに見舞われスタートできなかった吉村渉の車両も無事修復を受け、全34台のマシンが臨むこととなった。

 この第12戦のポールポジションは昨日同様に荒川麟。その隣、フロントロウにはTGR-DC RSの僚友野中誠太が並び、2列目には太田格之進、木村偉織のHFDP勢、3列目には小川颯太、奥住慈英、4列目には元嶋成弥、岩澤優吾、そして5列目には宮下源都、清水英志郎が並んだ。

 注目のスタートは午前8時59分。レッドシグナルが消えると、各車いっせいにスタートを切ったが、動き出しではPP荒川より2番グリッドの野中が勝り、1〜2コーナーで野中がトップに。さらにその背後では木村が太田をかわして3番手に浮上する。
 しかし、3コーナーでアウトから野中に並びかけた荒川が、3〜4コーナー間で僅かにコースオフし失速したため、立ち上がりで木村が2番手に。木村は5コーナーではトップ野中の背後にぴたりとつけると、さらに5コーナー立ち上がりでは130Rに向けて最内のラインから野中のインを狙うが、野中もイン側のラインを閉めようとする中、両者は接触してしまい、絡み合ったまま130Rでコースアウト。木村はグラベルを突っ切り、なんとか最後尾付近でコース復帰を果たしたが、野中はすぐにはコースに戻れず、2周ほどしてからピットまで戻ったものの、そのままリタイアとなってしまう。

 このランキング首位を争うトップ2台の脱落により、トップに立った太田だったが、S字へのアプローチでインから並びかけた荒川が、V字コーナーへの飛び込みでトップを奪取。2番手に後退した太田も、ヘアピンでアウトから再逆転を狙うも、辛くも荒川がトップを守ることとなり、3番手以降に奥住、小川、元嶋、岩澤、清水らが続くことに。
 しかし、90度コーナーで荒川にアウトから並びかけた太田がブレーキを僅かにロックさせ、やや立ち上がりではらんだことで、奥住が2番手に浮上し、オープニングラップを終えた段階でのトップ6は、荒川、奥住、太田、小川、元嶋、岩澤というオーダーとなった。

 トップ荒川が逃げを打つ間に、2番手奥住と競り合う太田は、2周目の90度コーナーで奥住のインを奪って2番手に再浮上を果たすが、このバトルの間に2周目だけで1秒7も荒川とのギャップが拡大。トップ荒川は2周終了時点で早くも2秒近いギャップを得ることに。そこから荒川と太田はほぼイーブンのラップタイムを刻んでいくが、2秒ほどのギャップは拮抗したまま縮まらないまま周回が進んでいく。3番手の奥住には、背後から小川、岩澤が僅差で続くが、なかなか仕掛ける距離にまでは接近できず、さらに岩澤からややギャップの開いた6番手にはレース半ばまで大滝拓也がつけるが、集団での攻防の中で8周目に元嶋、伊東黎明、清水、宮下源都らの後塵を拝して後退。さらには後方から追い上げてきた小出峻、さらには木村らがトップ10圏内に飛び込んでくる。

 こうした展開とは一線を画し、トップの荒川は最終的に3秒のマージンを得てトップチェッカーを受け、自身2勝目を初のポール・トゥ・ウインで飾ることに。2位の太田は2戦連続の表彰台となり、最後まで小川の攻勢を凌いだ奥住は3位を守り、嬉しい初の表彰台に立った。以下、小川、岩澤、元嶋までがトップ6となっている。

 一方、インディペンデントカップでは、PPの鳥羽豊が好スタートを決め、1周目を終えて13番手に。しかし、スタートで出遅れた2番手のHIROBONに代わり、その背後には佐藤セルゲイビッチが続き、1台を挟んでDRAGON、齋藤真紀雄が追走。ランキング首位のHIROBONは5番手までポジションを下げる。
 トップの鳥羽と佐藤は序盤コンマ数秒差でテール・トゥ・ノーズの攻防を展開も、5周目に後方から追い上げてきた他クラスの車両が間に入るなどして佐藤が後退。トップの鳥羽自身もそうしたマシンの先行を許していくが、その頃には佐藤以下とのギャップが拡大しており、鳥羽にとって後半はやや楽な展開に。

 結局鳥羽がそのまま逃げ切り、第11戦に続いて連勝。2位に佐藤、3位にDRAGONが入り、以下齋藤、HIROBON、今田信宏が4〜6位でのチェッカーとなっている。