FIA-F4富士大会第13戦決勝レポート

野中誠太が逆転で凱歌! タイトル決定は最終戦へ
伊東、荒川が2〜3位、IND-Cは鳥羽豊が優勝

 タイトル争いの決戦の場となった、最終大会富士スピードウェイ。11月27日土曜の午後1時15分からは、第13戦決勝が行われた。
 室屋選手によるフライトのあと、13時ちょうどのコースイン開始となった第13戦は34台のマシンが出走。ポールポジションに伊東黎明、セカンドグリッドに野中誠太が並び、これに荒川麟、新原光太郎、木村偉織、奥住慈英等が続く上位陣のグリッドとなった。

 午後1時15分、フォーメーションラップがスタート、1周の後、14周の戦いの火蓋が切って落とされた。ポールの伊東、フロントロウの野中ともに好スタート、3番グリッドの荒川も鋭い加速を見せたが、4番グリッドの新原はレッドシグナルが消える前に車両が動いてしまい、止まったものの、直後のレッドシグナル消灯の際にストールしてしまい、大きくポジションを下げる。代わって、1コーナーでは3番手荒川の背後に木村が続くが、その背後では密集の中で小川颯太、太田格之進、元嶋成弥の3台による接触がありその影響で一番アウト側にいた小川がスピンアウトを喫したほか、真ん中で挟まれた太田も100Rでマシンを降りてしまう。
 伊東、野中に続き3番手を争う荒川と木村だったが、オープニングラップのダンロップコーナー進入でアウトから木村が荒川に並びかけるも、ここでは逆転はならず、結局伊東、野中、荒川、木村、小出峻、奥住慈英がトップ6のオーダーとなる。

 1周目、2番手野中に0.4秒差をつけた伊東は、さらにギャップを拡大にかかるが、なんと2周目のコカコーラコーナーで伊東はバランスを崩してコースオフしてしまい、その間に野中がトップに浮上。なんとかコース復帰を果たしたものの、伊東は2番手にポジションを下げることに。
 また、この直前、2周目の1〜2コーナーで奥住が小出をオーバーテイクしており、2周目時点でのトップ6は野中、伊東、荒川、木村、奥住、小出。これに岩澤優吾、松澤亮佑、清水英志郎、宮下源都が続く。

 トップに立った野中は、早々に伊東を突き放し、ファステストラップを刻みつつレース半ばには1秒半以上のマージンを稼ぎ出す。レース後半には伊東も踏ん張り、1秒を切る間合いに詰め寄るが、13周目に野中は再びファステストを更新し伊東を突き放すことに成功。そのまま逃げ切って久々の今季5勝目をマーク、伊東は惜しくも2位でのフィニッシュとなり、自身2勝目はならなかった。
 一方、この2台の背後では最後まで荒川と木村の接近戦が展開されたが、荒川が最後まで隙を見せず3番手を死守、表彰台の一角を手にしてポイントリーダーの座を守って明日の最終戦に向かうこととなった。4位となった木村だが、ポイント差はあるものの、まだチャンピオンに一縷の望みを繋ぐことに。以下、奥住が5位、7周目に小出をかわした岩澤が6番手でチェッカーも、複数回の走路外走行があったためタイムペナルティ10秒が課せられ、6位には小出が入っている。

 また、同様にタイトル争いの行方が気になるインディペンデントカップでは、ポールシッターの鳥羽豊が好スタート。また、予選2番手のDRAGON、同3番手のIKARIもポジションをキープする一方、4番手からスタートのHIROBONはオープニングラップに他車との接触があり、右リヤタイヤのパンクに見舞われてしまい緊急ピットイン。タイヤを交換しレースに復帰も、最後尾にまでドロップしてしまう。
 ここで勝ってタイトル争いをひっくり返したい鳥羽は、若手ドライバーに混じってハイペースで周回。DRAGONも追走するも、間に他クラスの車両もおり、直接鳥羽にバトルを仕掛ける状況にはなく2番手キープに。
 その背後では、IKARI、齋藤真紀雄、佐藤セルゲイビッチ、大阪八郎らが3番手争いを展開。4周目には齋藤がIKARIを攻略し3番手に浮上する一方、他車との接触でフロントウイングを痛めていた佐藤には5周目にオレンジディスクが提示され、佐藤はピットに戻ってリタイアとなってしまう。

 結局鳥羽はトップを守って逃げ切り、今季7勝目。DRAGONが2位、3位には終盤の大阪の攻勢を凌いだ齋藤が入り、ラストラップにポジションを入れ替えIKARIが4位、大阪が5位、6位には近藤善嗣。HIROBONは完走も2ラップダウンとなり、悔しいノーポイント。明日はこの両者による一騎討ちでのタイトル決定戦となる。