FIA-F4 菅生大会第9戦決勝レポート

小出峻が盤石のポール・トゥ・ウインで今季6勝目!
中村仁、小林利徠斗が初表彰台。IND-Cは鳥羽が凱歌

6勝目を飾りポイントランキング首位に返り咲いた小出峻

 ピットウォークを終えた午後1時30分、フォーメーションラップがスタートしたFIA-F4選手権第9戦決勝。17周のこのレースは、朝の公式予選から引き続きドライコンディションでの戦いとなった。

 1周のフォーメーションラップの後、午後1時34分に迎えたスタート。ポールシッターの小出峻は動き出し直後にイン側の2番グリッド、三井優介を牽制しつつも無事にトップを守って1コーナーへ。これに三井、中村仁、小林利徠斗が続き、さらに6番グリッドから堀尾風允をかわして5番手に浮上した荒川麟が続いたが、荒川は1〜2コーナー間で縁石を跨いでしまい、コントロールを失って2コーナーでアウトにはらむこととなり9番手までポジションダウン。これで堀尾、鶴田哲平が5〜6番手となった。

第9戦決勝のスタートでは、#5小出、#7三井が1コーナーで1-2に

 トップを守った小出の背後では、2番手三井にオープニングラップから中村がプレッシャーをかけ、さらにその後ろには僅差で小林、堀尾、鶴田、そして西村和真が続くが、1周目は順位変動はなく上位陣はそのままのオーダーで2周目に入るが、最終コーナーでうまくスリップに入った中村は、ホームストレート上でアウトから三井に並びかけ、1〜2コーナーを三井のアウト側で並走しつつ3コーナーで2番手を奪い取る。また、9番手で1周目を終えた荒川だったが、2周目の1コーナーで伊東黎明にかわされ、さらに10番手に後退を余儀なくされる。

#37中村仁は#7三井をパスし自己最高位の2位に

 これで小出、中村、三井、小林、堀尾、鶴田、西村、宮下源都、伊東、荒川というオーダーとなり、そのままレース序盤は膠着状態となったトップ10だったが、6周目の4コーナーで吉村渉と地頭所光が接触、これでスピンした吉村の車両がアウト側縁石上で動けなくなってしまい、セーフティーカーが導入されることに。

 食い下がる中村に1秒3ほどのギャップを作っていた小出だが、このセーフティーカーで一気にマージンを失うこととなったが、10周終了時、11周目のリスタートもうまく決め、トップをキープ。上位陣ではこの周に荒川が伊東を逆転し、9番手に復帰を果たすが、翌12周目には再びスリップで三井に肉薄した小林が4コーナーでインを突き、三井をかわして3番手に浮上する。

#36小林は#7三井を攻略、初の表彰台となる3位となった

 セーフティーカーを終えたレース後半、トップの小出は再びじりじりと追い縋る中村、小林を引き離し、ギャップは再び1秒3ほどに拡大。14周目には小出が自己ベストの1分25秒327をマークすると、中村も1分25秒277を叩き出し、このレースのファステストを奪う粘りを見せたが、結局小出の牙城を崩すには至らず、そのまま小出がトップチェッカー。安定した強さを見せた小出は、これで今季6勝目となった。
 小出には届かなかったものの、中村、小林はこれが嬉しい初表彰台。一方、これまで表彰台を逃したことがなかった三井にとっては、ランキング首位陥落とともに悔しいレースとなった。そして堀尾が2020年以来の自己最高位タイとなる5位、鶴田が待望の初ポイントとなる6位に入っている。

ポイント首位を奪還した小出。初表彰台の中村、小林が2〜3位に続いた
チェッカー目前で#87下野をかわした#63鳥羽がIND-C優勝

  
 一方、インディペンデントカップでは、絶好調の鳥羽豊がこちらも安定の戦いを見せた。
 ポールポジションからスタートを決めた鳥羽は、2番手の齋藤真紀雄との間に他クラスの車両を挟むことに成功、序盤からインディペンデントカップの首位をひた走る。2番手齋藤の背後にはDRAGON、近藤善嗣、KENTARO、SYUJI、大阪八郎、大山正芳、小嶋禎一、YUGOというオーダーで続くが、徐々にDRAGONとKENTARO以下とのギャップが拡大していく。
 しかし、鳥羽が4周目に抑えていた他クラス車両の先行を許した上、前述したように6周目にセーフティーカーが入ることで、鳥羽、齋藤、DRAGON以下、一気にギャップがリセットされてしまう。

#96齋藤は2位。#30DRAGONは無念のリタイア

 それでも鳥羽は6周目の接触で順位を下げた他クラスを齋藤との間に挟むこととなり、リスタート後もハイペースで周回。15周目のSPアウトコーナー立ち上がりで3番手のDRAGONがスピンを喫しグリーン上でマシンを止め、3番手がKENTAROに変わる中、2番手の齋藤も鳥羽に詰め寄ることができないままレースは終盤へ。
 ファイナルラップ、チェッカー目前でさらにもう1台を捕らえた鳥羽は、2番手齋藤に7秒近い差をつけて今季8度目の凱歌を上げることに。
 2位に齋藤、3位にはファイナルラップでKENTAROをかわした近藤が入り、小嶋、大山が5〜6位となった。

鳥羽はこれでIND-C8勝目。齋藤、近藤が表彰台に立った