
2023「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」
5代目チャレンジドライバーに野澤勇翔が決定!
菅波冬悟、環優光、大竹正光、そして伊東黎明に次ぐ、5代目のチャレンジドライバーに全日本カート選手権で活躍した野澤勇翔が決定、このほど2月10日に開催された大阪オートメッセの大阪トヨペットブースで発表の運びとなった。
全日本カート選手権、スーパーFJというエントリーカテゴリーで腕を磨いた若い才能に対してFIA-F4選手権シリーズへの門戸を拡げるべく、大阪トヨペット株式会社、住友ゴム工業株式会社の賛同を得て、2017年に株式会社GTアソシエイションが立ち上げたFIA-F4選手権参戦サポートプログラム、「FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE」。
コロナ禍もあって一時募集中止等もあったこのプログラムだが、ようやく再開された今回、2023年のチャレンジドライバーに選ばれたのは、17歳の野澤勇翔。栃木県出身の野澤は、これまでカートで着実にステップを重ね、2021〜2022年は全日本カート選手権のFS-125やOKクラスで活躍してきたドライバーだ。
書類選考、実車でのオーディション選考を経て見事5代目チャレンジドライバーとなった野澤は、今季OTGモータースポーツからFIA-F4選手権デビューを飾ることとなる。

■ 野澤 勇翔
(のざわ・ゆうと 2005年生まれ 17歳 栃木県出身 2021年全日本カート選手権FS-125クラスシリーズ3位、2022年OKクラス最高位2位)
■ コメント
「いろいろな方々に応援していただいていたので、このプログラムに合格できて本当に良かったです。
自分は子供の頃から車やレーサーに憧れを持っていました。自分が生まれた時にはもう亡くなっていましたが、F1のアイルトン・セナ選手が好きで、セナ選手の動画をよく見たりしていたんです。
ただ、特に両親がレースに興味を持っているという家庭ではなかったので、栃木県出身ということでもてぎも比較的近かったのですが、実際にレースイベントを観に連れて行ってもらうこともなく、カートを始めるようになってから初めてもてぎに行ったくらいで……。両親も、そんなに好きなら……、という感じで徐々に応援してくれるようになりました。
去年はこのプログラムの募集がなかったのですが、もしあれば昨年の段階でも絶対に応募していたと思います。
実車でのオーディションは富士スピードウェイで行われたのですが、あんな大きなサーキットを走る経験もほとんどないままでのオーディションでしたし、4輪経験のある他の受験者にはもっと速い人もいる中、自分は最初思うように走らせられず、これは厳しいなと感じていましたが、とにかく自分のできる限りのことをやろうと頑張りました。
自分なりにベストは尽くせたとは思いますが、結果的に合格の一報をいただいたときには、本当にびっくりしました。両親も自分もこのオーディションに賭けていましたし、自分が憧れのレーサーに近づくためにはこうしたスカラシッププログラムでチャンスをいただくしかないと思っていましたから、周りもすごく喜んでくれました。
今季はせっかくいただいたチャンスを活かせるよう、とにかく頑張ります。もちろん目標はチャンピオンを獲ることだと思いますが、初参戦で簡単なことではないと思いますし、まずは上位入賞、表彰台を目指したいと思います。さらにその先の目標としては、いつかSUPER GTに出られるようなドライバーになりたいですね」