2021 FIA-F4選手権 第10戦 SUGO 決勝上位コメント

決勝上位コメント

第10戦 決勝1位
伊東 黎明【#80 OTG DL F4CHALLENGE】

「ここまで2位、3位は獲っていて、昨日(第8、9戦)も3位、2位で、周りからの“次は1位”の期待が大きくなっていました。その期待に応えることができて嬉しいです。(先行車の)ペナルティーがあって得た優勝ではありますが、そこの位置にいたからこそ成せたもの。今季ずっと予選で一発のタイムは出せても決勝でのロングランのペースが良くなくて順位を下げる傾向にあった中、今回はレースでも安定したペースで走ることができたので、次のもてぎでも前回のもてぎのような予選トップから右肩下がりの展開にはならないと思います。ランキングも良い位置にいるので引き続き頑張ります」

第10戦 決勝2位
野中 誠太【#35 TGR-DC RS トムススピリットF4】

「今週は出だしから調子が悪く、昨日の2戦(第8、9戦)も思うような走りができずにモヤモヤしていました。そこで今日(第10戦)に向けてエンジニアさんとよく話し合って方向性を変えてクルマを作った結果、ペースも悪くなかったし良い流れに変えられたのかなと思います。2位でフィニッシュできてランキングトップをキープできたことも良かったですが、内容が良くなったことの方に満足しています。残り2大会もこの調子を維持して、最後は必ずチャンピオンを獲得したいと思います」

第10戦 決勝3位
小出 峻【#5 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「予選3位は十分チャンスがある位置なので、まずはスタートに集中していました。その結果、良いスタートを切ることができたのですが、前の2台も良かったので順位を上げられませんでした。その後はSCリスタートでフロントタイヤの温め方が十分でなく最終コーナーでアンダー(ステア)を出して野中選手に抜かれて、さらにその先も防戦一方になってしまいましたが、昨日(第8、9戦)も守りの展開だったことが活きて、3位はなんとかキープすることができました。SUGO大会では自分のポテンシャルが出せて1位、3位、3位と好成績で終われたので、この流れに乗って残りの大会でもしっかりと結果が残せるよう頑張ります」

第10戦 インディペンデントカップ1位
DRAGON【#43 ZAP SPEED F110】

「オープニングラップの4コーナーでオーバーテイクを狙っていったところ、前の鳥羽選手が他のクルマと接触したことでギャップも築けました。ですが、セーフティーカー導入でギャップがなくなり、リスタート後の1、2周が勝負だと踏んで、そこはかなりプッシュしました。そこからは、ミスしなければ抜かれない自信はあったものの前に出られたら再逆転は難しいので、近づいてきたらどうブロックするかを考えながら走っていました。1回だけスリップに入られてシビれた場面がありましたが、それ以外はうまくコントロールできたと思います。SUGOではずっと鳥羽選手が速く、チャンスはここしかないと思っていたレースで優勝できて良かったです」

FIA-F4菅生大会第10戦決勝レポート

FIA-F4菅生大会第10戦決勝レポート

レースリードの木村偉織にまさかのペナルティー
伊東黎明が初優勝! DRAGONがIND-C制す

 爽やかな秋晴れとなった9月12日(日)のスポーツランドSUGO。オンタイムの午前9時にフォーメーションラップが始まったFIA-F4選手権第10戦は、昨日同様33台のマシンが出走して行われた。

 昨日行われた第8戦決勝中のベストラップによって決定された第10戦のグリッドは、第9戦を制してポイントランキング首位に並んで波に乗る木村偉織がポールシッター。2番グリッドには今回安定した速さを見せている伊東黎明が続き、第8戦のウイナー小出峻、優勝回数の差でポイントリーダーを守る野中誠太が2列目、そして3列目には荒川麟、松澤亮佑、4列目には元嶋成弥、奥住慈英といった顔ぶれが上位に並ぶこととなった。

 1周のフォーメーションラップを終え、午前9時03分にレッドシグナルが消灯。トップの木村は好スタートで1コーナーを首位のままクリアし、伊東、小出、野中が続いたが、その背後では松澤と荒川が並走しており、3コーナーで荒川が前に。これに元嶋、奥住、さらに太田格之進、大滝拓也が連なっていった。

 オープニングラップを終え、木村はコンマ5秒差でトップをキープ。伊東、小出、野中が続き、1コーナーで荒川にアウトから並びかけた松澤だったが、アウト側に僅かにコースオフしてしまい、逆に背後の元嶋に先行され7番手に後退。また、2周目の1コーナーでは太田が奥住を捕らえて8番手にポジションを上げる。
 こうした順位変動は起こるものの、大きな波乱なく序盤戦は進むかと思われたが、慶原克律がS字でスピンアウトしグリーンにマシンを止めたため、昨日の第9戦同様にセーフティーカーが導入されることに。

 セーフティーカーは7周目に消灯、8周目からリスタート。トップの木村は昨日同様、うまくリスタートを決めて2番手の伊東から首位の座を守ることに成功。その後方では、馬の背への進入で太田が松澤をパスし7番手に浮上する一方、太田に次いで松澤に並びかけようとした奥住がコースオフし11番手にポジションを下げる。
 しかし、リスタート直後から激しい攻防が展開される中、モニターに衝撃的なテロップが入る。トップ木村に最初のスタート時にジャンプスタートがあったとして、ドライブスルーペナルティーが科せられたのだ。これで2番手を走る伊東に初優勝の可能性が高まることに。

 10周目、4コーナーへのアプローチで小出を攻略した野中が3番手に浮上。トップの木村は11周目終わりにピットインし、ドライブスルーを消化しコースに復帰するが、29番手あたりにまでドロップ、シリーズを考えると痛すぎる展開となってしまう。

 こうして12周目、ラップリーダーとなった伊東は、その時点で2番手野中に1秒8差。さらに3番手となった小出と野中のギャップは1秒5と、初優勝に向け周回を重ねる伊東にとっては楽な展開となるかと思われたが、2番手となった野中が毎周のようにファステストラップを叩き出しながら、伊東との間合いを詰め始める。伊東もペースを上げるものの、終盤に向けトップ2のギャップは詰まっていくことに。

 しかし、24秒台を連発した野中の追い上げも届かず、伊東は17周を走りきってトップチェッカー。4代目チャレンジドライバーとして参戦2年目の伊東が、ついに初優勝を飾った。優勝こそ逃すも、野中は2位で再び単独でのポイントリーダーに。3位には小出が入り、この菅生大会での3レースすべてで表彰台に上がる活躍を見せた。
 4〜6位には荒川、元嶋、太田が入り、岩澤優吾、松澤、大滝、清水英志郎までがトップ10となった。

 一方インディペンデントカップでは、連勝中の鳥羽豊がポールから好スタート。DRAGON、HIROBONを抑えてホールショットを奪ったが、オープニングラップの4コーナーで鳥羽が他車と交錯して4コーナー立ち上がりで失速してしまうが、この機を逃さず、背後につけていたDRAGONとHIROBONが鳥羽をかわして前に出て、インディペンデントカップのトップ3は、いきなりDRAGON、HIROBON、鳥羽というオーダーに。4番手以降には齋藤真紀雄、仲尾恵史、近藤善嗣らが続いたが、3番手鳥羽との間には他クラスの車両がおり、徐々にトップ3が抜け出していく。

 トップに立ったDRAGONは、セーフティーカー明けのリスタートも決め、HIROBONとのギャップを広げつつあったが、11周目に鳥羽がHIROBONを攻略し2番手に浮上すると、トップ2台のギャップは1周あたりコンマ3秒ほど縮まっていくと、ラスト3周はほぼテール・トゥ・ノーズに。

 しかし、DRAGONは要所を締めて鳥羽の逆襲を許さず、逃げ切って開幕戦以来となる今季2勝目をマーク。鳥羽、HIROBONが2〜3位と、今大会の3戦は順位こそ変われど同じ3人が表彰台に上がることとなった。4〜6位には齋藤、仲尾、佐藤セルゲイビッチが続く結果となった。

2021 FIA-F4選手権 第9戦 SUGO 決勝上位コメント

決勝上位コメント

第9戦 決勝1位
木村 偉織【#6 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「ペース的には伊東選手に及ばないというのは分かっていましたので、最終コーナーとレインボーといった、抜かれる可能性の高いコーナーをしっかり攻めるようにして、それ以外の部分ではできるだけタイヤを労って行こうと。結果的にそういう展開に持ち込んで、ギャップは作れませんでしたが優勝という形でこのレースを終えられたので良かったです。セーフティーカーからのリスタートも、前回の鈴鹿ではものすごい課題だったのですが、今回は上手に決められて自分にとっても成長を感じられて、今後に向けての大きな自信になりました。完璧な走りができたわけではなかったですが、最後まで1周1周、集中してまとめあげることができたと思います。明日もポールスタートなので、優勝して終わりたいですね」

第9戦 決勝2位
伊東 黎明【#80 OTG DL F4CHALLENGE】

「スタートが結構課題だったので、そこにしっかり集中していったので反応は良くて。トップの選手に仕掛けるまでにはいけませんでしたが、2番手はキープすることができました。そこからは、後ろとの間隔が少し開いたので、とにかくミスをしないように心がけて前を追っていきましたが、やはり速いポイントが違ったので、追いついたり、離れたりの繰り返しで木村選手もなかなかミスをしなくて。セーフティーカーが入って、自分ではタイヤを温めていたつもりでしたが、リスタート直前に前の木村選手がSPでミスした時に自分も同じように滑ってしまって、チャンスを無駄にしてしまいました。木村選手とは良いレースができたとは思いますが、ちょっと何もできなかった感じでしたね。明日の第10戦も2番手スタートだと思うので、しっかりとスタートを決めて1コーナーでホールショットを奪いたいですね」

第9戦 決勝3位
小出 峻【#5 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「第8戦では優勝できて、今大会の流れ的には悪くないと思っていましたが、予選でのセカンドベストが伸びず、この第9戦は4番手スタートになってしまいました。ただ、スタートには自信があったので、絶対にスタートで何台か抜くんだと決めていました。そのとおり、1台かわすことができたんですが、ちょっとペース的には前の2台には及ばなかったですね。ここはレイアウト的にオーバーテイクがかなり難しいので、やはり予選でしっかり前に行くこと、スタートを決めることがポイントになりますね。明日の第10戦は3番手スタートなのですが、トップも狙える位置ですし、しっかりと今日自分の悪かったところを修正して、今日の第8戦のように優勝できるよう頑張ります」

第9戦 インディペンデントカップ1位
鳥羽 豊【#63 HELM MOTORSPORTS F110】

「第8戦でなんとか勝つことができて良かったのですが、スタートでマシンが結構不安定でしたので、少しセットアップを変えてこのレースに臨みました。スタートが全てだと思っていたので、そこに集中して。なかなか良いロケットスタートを決めることができて、あとは少しバトルもありましたが、順調にそのポジションを守ることができたので良かったです。明日に向けては、やはり1、2と来たからには明日も……、という気持ちはありますけれど、インディペンデントカップの方々は皆さん速い方ばかりですし、このコースを何度も走っている方ばかりですので苦戦はするでしょうが、なんとか明日も優勝で締めくくりたいですね」

FIA-F4菅生大会第9戦決勝レポート

FIA-F4菅生大会第9戦決勝レポート

木村偉織がポール・トゥ・ウインで今季3勝目!
2〜3位に伊東、小出、IND-Cは鳥羽が連勝飾る

 SUPER GTの公式予選が終わった午後4時25分、第9戦決勝のフォーメーションラップがスタートした。夕方となり、やや涼しさを感じるグリッドには、第8戦でトラブルに見舞われた新原光太郎、岩澤優吾も無事並び、33台が揃っての戦いとなった。

 レッドシグナルが消え、午後4時28分に17周の決勝レースがスタートしたが、ここで好スタートを決めたのはポールシッターの木村偉織。2番グリッドの伊東黎明もまずまずの飛び出しを見せたが、惜しくも逆転はならず、木村、伊東の順に1コーナーへ。その後ろでは3番グリッドからスタートの松澤亮佑を僅かに上回る加速を見せた4番手スタートの小出峻が、2コーナーで3番手に浮上を果たし、以下荒川麟、野中誠太、奥住慈英、元嶋成弥、清水英志郎、太田格之進というオーダーで4コーナーへ向かう。
 オープニングラップに太田が清水をかわし9番手にポジションを上げるも、トップ8は順位変動はなく、木村、伊東、小出、松澤、荒川、野中、奥住、元嶋というオーダーで2周目に入ったが、最終コーナーでうまくスリップを奪った奥住が、1コーナーで野中をパスして6番手に。

 序盤はトップ2台にギャップを開けられた3番手小出だったが、徐々にペースを上げ、すぐにトップ3は三つ巴の攻防に。しかし、4番手の松澤以下も1秒と間隔は開かず、上位は接近戦のまま周回が進んでいく。5周目には1コーナーで清水を捕らえ、新原が10番手に浮上することに。
 しかし、7周目の馬の背コーナーでMAX SALOがコースアウトしてしまい、グラベルにストップした車両を回収するため、セーフティーカーが導入されると、さらに隊列が密集状態となる。

 このセーフティーカーは10周終了時にコースを去り、レースは11周目からリスタート。ここでトップの木村はうまくSPコーナーからの加速を決め、2番手の伊東にポジションを脅かされることなく1コーナーへ。一方の伊東には小出が迫るが、こちらも際どいところで伊東が2番手をキープし、小出の背後には松澤が続く。
 翌12周目の1コーナーでは、奥住にアウトから並びかけようとした野中がコースオフを喫し、コースに復帰を果たすも元嶋の後塵を拝し8番手に後退。元嶋はその周の馬の背立ち上がりからSPにかけて奥住を捕らえ、さらに6番手に浮上を果たす。奥住は続く13周目に野中にもかわされ、8番手にドロップしてしまう。

 こうした後続の争いをよそに、トップの木村は1秒以内の差で追走してくる伊東を抑え、17周を走りきって今季3勝目となるポール・トゥ・ウインを飾ることに。伊東は一歩届かず2位、3位には小出が入り、表彰台には届かなかったものの、松澤は自己最高位の4位。荒川、元嶋までがトップ6となった。

 インディペンデントカップでは、第8戦を制して波に乗る鳥羽豊がポールポジションから好スタート。スタート直後から、2番手のHIROBON以下との間に、他クラスのマシン2台を挟み、クラストップの座を確実なものとして周回を進めていく。
 一方、HIROBONに続く3番手には序盤齋藤真紀雄がつけていたが、セーフティーカー明けにDRAGONが齋藤を逆転し3番手に。3番手に浮上したDRAGONはコンマ数秒差でHIROBONにプレッシャーをかけるが、攻略には至らず。

 結局鳥羽が磐石のレース運びで再びポール・トゥ・ウインを飾って連勝。2位にHIROBON、3位にDRAGONが入り、齋藤、仲尾恵史、佐藤セルゲイビッチまでがトップ6という結果となっている。

2021 FIA-F4選手権 第8戦 SUGO 決勝上位コメント

決勝上位コメント

第8戦 決勝1位
小出 峻【#5 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「オーバーテイクが難しいコースなので、しっかりと自分のぺースで走ることができれば優勝できると思っていました。前半は木村(偉織)選手のペースが良かったので自分もプッシュして、後半も油断することなくペースを守って走り切れました。フォーミュラカーのレースでは、これが初優勝になります。今季前半戦はうまくリズムが合わなかったので、ここからはこのリズムを保って巻き返したいと思います。午後(第9戦)は4番手スタートになりますが、ポイントはやはりスタート。ペースは悪くないと思うので、今回よりももっと良いスタートを切って前に出て、そこからさらに前を狙っていきます」

第8戦 決勝2位
木村 偉織【#6 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「ニュータイヤでレースをするのは前回のもてぎが初めてで、その時は内圧の合わせ方とか皮むきとかタイヤのコンディションをうまく整えられず順位を落としてしまいました。今回はその反省が活かせていたと思います。SUGOということで抜くのは難しかったですが、序盤からハイペースで周回できたのは良かったと思います。その一方、前半のプッシュによって後半ペースが落ちて3位に近づかれることになり、抜かれなかったのは良かったですが課題も残っています。ポールスタートの第9戦ではスタートでしっかりトップを守って、今度は最後までしっかりと自分のペースを維持して優勝したいと思います」

第8戦 決勝3位
伊東 黎明【#80 OTG DL F4CHALLENGE】

「スタートで3位に落ちてしまい、レース後半は2位に近づくことができたのですが、速いポイントが違っていたので抜くのは難しかったです。近づきすぎるとダウンフォースが抜けてしまう危険性もありましたから。スタートについてはもてぎ大会で失敗して、鈴鹿大会では少し良くなったのですが、今回はまた失敗。過去を結構気にしてしまう性格ではありますが、なんとか気持ちを切り替えないと今よりも良い結果は出せないと思うので、次のレースではしっかりと切り替えて挑みたいと思います」

第8戦 インディペンデントカップ1位
鳥羽 豊【#63 HELM MOTORSPORTS F110】

「鈴鹿で不甲斐ないレースをしてしまったので、SUGOではリベンジしたいと思っていました。SUGOはまだ3回しか走っていませんが、予想以上にタイムが出るので大好きなコース。だから、レースもいけると思っていました。スタートの瞬間は緊張していましたが、その後は落ち着いていました。17周あるので最初の方はペースを少し抑えて走り、後ろが追いついてからギアを1段上げて25秒台に入れ引き離すという、うまくまとめられたレースでした。残り2戦も優勝できるよう頑張ります」

FIA-F4菅生大会第8戦決勝レポート

FIA-F4菅生大会第8戦決勝レポート

小出峻がポール・トゥ・ウインで初優勝!
木村、伊東が表彰台、IND-Cは鳥羽が3勝目

 SUPER GTの公式練習中の赤旗中断のため、20分ディレイして午後0時35分にフォーメーションラップがスタートしたFIA-F4選手権第8戦決勝。グリッドへの試走中にエンジン不調を訴えた岩澤優吾がピットスタートとなったほか、フォーメーションラップを終えたグリッド上で新原光太郎がクラッチトラブルに見舞われてピットへ押し戻されることとなりスタートディレイ。フォーメーションラップがやり直しとなったことで、この第8戦は1周減算されて16周30分間の戦いとなった。

 午後0時44分、迎えたスタートではポールポジションの小出峻が好スタートを決め、トップのまま1コーナーに入ったが、その背後では3番手スタートの木村偉織が2番グリッドの伊東黎明をかわして2番手に。さらに4番手の荒川麟の背後では、6番手スタートの野中誠太が5番グリッドの松澤亮佑を捕らえて5番手に浮上するなど、上位陣ではスタート直後に順位変動が起こった。

 オープニングラップは大きなアクシデントもなく終了。小出、木村、伊東、荒川、野中、松澤のトップ6に、元嶋成弥、太田格之進、奥住慈英、大滝拓也がトップ10というオーダーで2周目に突入したが、この第8戦中のベストラップによって第10戦のグリッドが決まることもあってラップタイムを意識してか、序盤から各車プッシュする展開となり、2周目に木村が1分25秒267のファステストを刻むと、3周目には小出が1分24秒577で更新。続く4周目には木村が1分24秒569で逆転、さらに5周目には1分24秒349にタイムを伸ばすことに。

 こうしたラップタイムの攻防は続くものの、トップ3は僅差で周回を重ねながらも膠着した状態が続き、徐々に4番手の荒川以降とのギャップが拡大。4番手以降の荒川、野中、松澤も接戦を演じるも、こちらも膠着状態で順位変動は訪れない。
 この展開は終盤まで続き、13周目に大滝を捕らえた清水英志郎が10番手にポジションを上げた以外は、トップ10に順位変動はなし。

 結局行き詰まるような展開のまま、小出が逃げ切ってポール・トゥ・ウイン。ガッツポーズで初優勝を飾ることに。2位にはファステストを手にした木村が入り、いったんギャップが拡大も、最後追い詰めた伊東が3位表彰台に。4〜6位には荒川、野中、松澤が入った。

 一方、インディペンデントカップは終始激しい展開となった。ポールポジションからスタートの鳥羽豊がポジションキープに成功した一方、2番手スタートの齋藤真紀雄は5番手まで大きくポジションを下げ、オープニングラップは鳥羽に続いてHIROBON、佐藤セルゲイビッチ、DRAGONが齋藤の前に出る。
 しかし3周目の1〜2コーナーで他車と交錯したHIROBONがコースオフ、DRAGONの先行を許し3番手に後退。5周目に鳥羽とDRAGONの間にいた他クラスの車両が鳥羽をかわし、これでインディペンデントカップのトップ6がコンマ数秒差の数珠繋ぎに。

 鳥羽、DRAGON、HIROBON、佐藤、齋藤、仲尾恵史のトップに、その後近藤善嗣も続き、僅差の攻防が展開されたが、9周目にHIROBONがDRAGONを攻略して2位に返り咲き。また、10周目には齋藤が佐藤を捕らえて4番手にポジションを上げると、さらに12周目にはHIROBONをかわした齋藤が3番手となるが、その齋藤も14周目の2コーナー立ち上がりで痛恨のスピン、マシンを降りてしまう。

 結局鳥羽がそのまま逃げ切って3勝目をマーク。2位にDRAGON、3位にHIROBONが入り、4〜6位には仲尾、佐藤、近藤が入った。

2021 FIA-F4選手権 第8戦・第9戦・第10戦 SUGO 公式予選上位コメント

公式予選上位コメント

第8戦 予選1位/第9戦 予選4位
小出 峻【#5 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「前半はクリアな状況でのアタックが難しかったのですが、後半は自分のペースでしっかりとアタックできました。昨日までの練習走行では安定したタイムは出せていたもののベストタイムは伸び悩んでいて、予選ではタイヤの温め方や位置取りなどの課題を克服すべく集中して挑んだ結果、セカンドベストまでは揃えられませんでしたがポールを獲得することができました。自分としてはまずまず満足のいく結果です。簡単には抜けないコースなので、(第8戦の)決勝でも焦らずに自分のペースで走れば結果はついてくると思います」

第8戦 予選2位/第9戦 予選2位
伊東 黎明【#80 OTG DL F4CHALLENGE】

「木、金曜と(練習走行で)トップだったことで自信を持って挑んだ予選でしたが、前半はトラフィックでクリアラップをとることができず、予想通り赤旗も出て、ベストなアタックができない状況が続きました。気持ちを切り替えて行った赤旗後も位置取りが悪くタイミングになかなか恵まれませんでしたが、最後の1周は集中してアタックでき、燃料も軽くなっていたので良いタイムを出すことができました。2番グリッドから挑む決勝では、 SUGOは抜きにくいコースなのでスタートをしっかり決めて、そこで前に出られれば優勝に向け良い展開になるのではないかと思います」

第8戦 予選3位/第9戦 予選1位
木村 偉織【#6 HFDP/SRS/コチラレーシング】

「路面状況、赤旗の可能性、タイヤの傾向など総合的に考えて前半をターゲットにしていました。その結果、6周目と自分の狙ったところでしっかりとタイムを出せたことは、予選の組み立て方としては良かったと思います。しかし後半、路面がどんどん良くなってきて周りのタイムが上がっていった中、わずかな差で負けてしまったことは悔しかったです。足りなかった部分をしっかりと分析して、決勝に向けて準備したいと思います。タイトル争いで上位の2人(1、2位のNo.35野中、No.36荒川)よりも前のグリッドからスタートできることはシリーズを考えるとラッキーですが、それよりも、しっかりと自分の走りをして1戦、1戦で結果を残すことに集中します」

第8戦 予選5位/第9戦 予選3位
松澤 亮佑【#62 HELM MOTORSPORTS F110】

「前半はポジショニングになかなか恵まれず、まともにアタックができないまま赤旗になってしまって焦りましたが、赤旗後はポジショニングを意識してピットアウトした結果、クリアな状況でアタックすることができました。SUGOはテストで走ったことがありましたが、最初から自分に合っているコースだと感じていました。ここまで最高位は8位ということで、今大会のレースが大きなチャンスであることは間違いありません。ロングランのペースも悪くはないと思っているし抜きにくいコースでもあるので、スタートからとにかく落ち着いてレースに挑もうと思います」

FIA-F4菅生大会公式予選レポート

FIA-F4菅生大会公式予選レポート

小出峻&木村偉織がポールを分け合い
伊東黎明が2番手に、IND-Cは鳥羽豊がPP

 木〜金曜のトレーニング走行では、真夏を思わせる暑さの中での走行となったものの、土曜のスポーツランドSUGOはどんよりとした曇り空。路面は夜半の雨でダンプ状態で、ラインは乾いていたものの、所々黒いウェットパッチがある難しいコンディションとなる中、オンタイムの午前8時30分から公式予選が行われた。

 念の為WET宣言が出されたものの、降雨はなく結果的に全車がドライタイヤでのコースインとなったが、セッション序盤は1分27〜26秒と各車タイヤに熱を入れながら徐々にペースアップ。開始から7分が経過し、各車が4周目に入るあたりから、ポイントリーダーの野中誠太が1分25秒782で25秒台に入ると、チームメイトの荒川麟が1分25秒322、さらに清水英志郎が1分25秒370と25秒台前半のタイムが出始めると、直後には木村偉織が1分24秒757をマークしポールポジション争いは早くも24秒台に突入する。

 しばらくは太田格之進が1分25秒019で2番手、野中が1分25秒169で続いていたが、午前8時39分には小出峻が1分24秒801で2番手に浮上、さらに元嶋成弥が1分24秒977で3番手に。直後には太田も1分24秒863にタイムアップし3番手にポジションを上げると、午前8時40分には荒川も1分24秒871で4番手、新原光太郎も1分24秒889で5番手に。
 さらにこの直後には木村が1分24秒335にトップタイムを押し上げ、伊東黎明が1分24秒632で2番手に飛び込むなど、激しくタイミングモニターが変動する展開となったが、3コーナーで1台がスピンアウト。このストップ車両の回収のためにセッションは午前8時41分に赤旗中断となる。

 この中断の段階での上位陣は、木村、伊東、太田、小出、荒川、新原、清水、元嶋、そして小川颯太、岩澤優吾までがトップ10で、野中は11番手と苦しい状況。この後セッションは午前8時46分に再開、延長はなく残り14分でアタックが再開されることとなったが、各車がいったん冷えたタイヤに再び熱を入れ、アタックを開始したのはセッションが残り10分となってからだった。

 午前8時50分、赤旗中断時点で11番手に沈んでいた野中が1分24秒604で2番手に浮上。さらに荒川も24秒663にタイムアップ。また、新原も1分24秒748で6番手にポジションを上げる。上位グリッド確保に向け、ギアを上げた野中は翌周1分24秒567をマーク。奥住も1分24秒689で6番手に浮上を果たすが、木〜金曜のトレーニング走行で速さを見せていた松澤亮佑がようやくタイムを出し、1分24秒699でトップ10圏内に飛び込んでくる。
 松澤は翌周もアタックを続け、1分24秒487にタイムを上げ2番手に浮上を果たすが、直後に木村が1分24秒262にタイムアップし松澤を突き放す。しかし、ここで小出が1分24秒228を叩き出し、木村を抑えてモニターのトップに躍り出る。

 残り5分となった段階で、小出、木村、松澤のトップ3に続いたのは、12周目に1分24秒474を刻んだ伊東。荒川も1分24秒575と僅かにタイムを上げるもポジションは6番手。代わって松澤が1分24秒464をマークも、ポジションは3番手のまま。しかし、残り4分を切って荒川が1分24秒388にタイムを上げて3番手を奪い取る。
 
 このまま小出、木村、荒川でトップ3は決まるかと思われたが、午前9時を迎えチェッカーが提示されたファイナルラップに、伊東が1分24秒257を叩き出し、一気に2番手にポジションアップすることに。しかし、この伊東の頑張りも小出には及ばず、小出が富士での第2戦以来となる今季2度目のポールシッターに。しかし、セカンドベストタイムでは木村がトップを奪うこととなったため、第8戦では小出、伊東、木村、荒川、松澤、野中がトップ6となるも、第9戦は木村がポールポジションを手にし、伊東、松澤、小出、荒川、野中が2〜6番手となっている。

 一方インディペンデントカップでは、赤旗中断の段階では仲尾恵史がトップにつけ、DRAGON、鳥羽豊、HIROBON、佐藤セルゲイビッチ、近藤善嗣がトップ6という状況であったが、再開後に鳥羽、HIROBONがタイムアップし1-2に。しかし、いったんポジションを下げたDRAGONも3番手に盛り返す興味深い展開となったが、残り5分となって、先に1分25秒566を刻んでトップを確固たるものとしていた鳥羽に、齋藤真紀雄が1分25秒908で接近し2番手に。
 しかし、残り3分となってHIROBONも1分25秒981と26秒を切って3番手に食い込むも、鳥羽の優位は動かず。結局鳥羽が25秒台のタイムを並べてダブルポールポジションを獲得し、2戦ともに齋藤が2番手、同じく3番手にHIROBONが続く予選結果となった。

 第8戦決勝は、この後午後0時15分のスタート予定だ。